2005年08月08日

物語のあらすじ

ここに世界の民族共生の哲学がある

これからお伝えするのは今から35年前に欧米や東南アジア諸国に一大センセーションを巻き起こした男の遭遇した事件。からみあう絹糸のように複雑、難解でミステリアスな物語。現在の東南アジアにおいてバーツ経済圏を構築するタイの今日の基盤となったのは米とシルクの2大産業で、このシルク産業が廃退しかかっていたのを建て直すきっかけを作り、リードオフマンとして、自らパブリシティ(広報)センターの働きまでやって見事に成功させ、タイ国のために貢献した外国人に与えられる、ホワイト・エレファント・プライズ(白象勲章)を受けるという偉大な功績を残した希有な米国人の完全燃焼人生の物語である。

 彼の残した、広くて複雑、深く価値ある内容のビヘイビアー(行動半径)の全てをこまかく確認してゆくことはどんなにタフな者でも不可能に近いことだが、タイシルクという最高の光沢を持つ布地を縦糸に東南アジア各国の陶磁器や仏像・仏画などのアンティーク、オリエンタルホテルの旧館やタイシルク商会、ジム・トムソン・ハウスのチークやマホガニー材などに加えて植民地スタイルの各種建築物に、第2次世界戦争前後の欧米や東南アジアの政治・経済情勢、ディアギレフやバクストといったバレエの意匠、映画やファッション雑誌、宗教やオカルト(心霊術)、ゲリラ活動やSEATOの協力関係、ベトナム戦争やCIAの動き、王宮とクーデター、当時の旧き良きバンコク市内の様子、チャリティーショーなどのボランティア活動といった要素を横糸や後加工として織りなす布のようにコクのある内容となっています。中身となっている。

 とりわけ、ファッションビジネスの世界では外国におけるマーチャンダイザーとして理想的とも言える優れたトムソンの取り組みの様子を知ることができる。できる。
「タイで得たものはタイに返す」を自分のプリンシプル(信条)としていたように、自分がタイで何をするにせよそれは全てタイの人々にとって実際に利益となるものでなくてはならない。それはタイの人々の持つ技能から生まれてくるものである以上、その利益は全部とはいわないが大部分をその国の人々に還元しなければならないとし、巨額の資金をつぎ込み一気に大産業を作り出す援助計画を良しとしていなかったとウイリアム・ウオーレンはその著「失踪」第三書房(吉川勇一訳)の中で語っている。真の援助とは何か?
アフガニスタンの復興援助策にも参考となる重要なポイントを示唆してくれている。
posted by The Story of Jim Thompson at 22:01| Comment(0) | TrackBack(1) | あらすじ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。